『ことのは』(小話)

さっきの記事があまりにネガキャン爆発だったので気分転換！
あ、あと誤解のないように言っておきますが、不安とかは色々あるけど他の方のニヤニヤが恋しいってのは本心なので！
ニヤニヤしたい！ ニヤニヤ！！！



そんなこんなで小話、っつか嫁独白文。
即興なんで文章おかしくてもスルーしてね。

『ことのは』





この国の言葉というものは、ひどく不器用で悲しい。


肯定の言葉は、否定の言葉に比べると意外と少ない。
ふと思いおこしても、肯定に関しては語彙は足らず、口汚い否定はスラスラと出てきてしまう。

ただでさえ喋るのが苦手な私なのに、これではあの人を認めることすらできない。


時制を過去形に直すと、たちまち否定的で悲しい意味になる。
「生きている」｢生きていた｣｢愛してる｣｢愛してた｣…。たった一文字の違いでここまで変わる。

今まで過ごしてきた時間も、これから過ごす時間も私とあの人では大違いなのに。


あの人は、私よりずっと少ない語彙で、私よりずっと深く感情を表す。
それはとても羨ましくて、とても恐ろしいことだと思える。
私とあの人は同一の存在でもなければ、類似する存在ですらない。
それを自覚せざるを得なくするのが、この『言葉』なのである。



嗚呼、願わくば、いつの日か交わすその言葉が過去形でありませんように。





********************

別れに対する焦燥感は、たとえ本当に恋愛感情でなくてもほんの少し恋に似ている。と思う。

うーん、なんか暗いなぁ…。こんなつもりじゃなかったのに…



BGM
『化粧直し』
『スーパースター』(東京事変)